役員コラム⑩「ボードゲームと弱さの情報公開」

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メールマガジンと連動して、NPO法人日本森林療法協会の役員がリレー形式でコラムを掲載して参ります。
第10回目は理事の奈須 憲一郎さんです。



「ボードゲームと弱さの情報公開」

 

奈須 憲一郎

 

 あれは3年前、長女が5歳の時に「友達が持ってるから自分も欲しい」とニンテンドーDSをねだられたことがきっかけで、ボードゲームに辿り着きました。

 まさかこのことが、自分をより深く知り、自分が変わることにつながるとは思いもしませんでした。

 一口にボードゲームと言っても、今や世界中で年間千を超える新作が発表されていて千差万別。その中で自分が得意なジャンルと苦手なジャンルがあることに気がつきます。

 得意なのは戦略が物を言うものや発想力が試されるようなゲームで、苦手なのは積極的に嘘をつくことが求められるブラフと呼ばれるジャンルやギャンブル系。

 これは実生活と共通しています。ただ、実生活では苦手な分野は避けてきたので、苦手なゲームに気づいた時に、向き合うのを避けていた自分と再会したような気持ちになりました。「あぁ、そうそう、自分ってそういう所あったよなぁ」と。

 これが実生活なら、特に仕事なら、苦手な事は克服するか、しなくても良いようにするか、対策を打たねばなりませんが、ゲームだとそのままでいい。

 むしろ、そのゲームが苦手な自分がいることで場が盛り上がる。「いやぁ、このゲーム苦手なんだよねぇ」と言いつつ、楽しんでいる自分がいる。


 苦手な事=弱さがそのままでいい、だけじゃなく、弱さを通じて他者と楽しめる・つながれる、その心地良さを知ることになりました。


私は、裏磐梯の安珠さんを通じて「べてる」の「弱さの情報公開」という考え方を知り、とても共感して自分も実践しようと意識的に弱音をはくようにしてきましたが、思いがけずゲームを通じて「弱さの情報公開」を楽しめるようになるなんて、ホント人生って面白いですね。

 ちなみに、既にご存知の方も多いとは思いますが、「べてる」とは、北海道浦河町にある精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点である「社会福祉法人浦河べてるの家」を中心とする活動の総称です。

 私は現地に行ったことはないんですが、読んだ中では『THE BIG ISSUE JAPAN158号』の特集「いま、当事者研究の時代   北海道・浦河べてるの家から」が一番印象に残っています。


このブログ記事について

このページは、事務局が2014年10月13日 13:25に書いたブログ記事です。

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