役員コラムvol.27「私とクスノキ」

|
メールマガジンと連動して、NPO法人日本森林療法協会の役員がリレー形式でコラムを掲載して参ります。

第27回目は理事の馬場 健一さんです。

yakuin koramu.pngのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像


「私とクスノキ」

                            馬場 健一 


まだ真っ白な用紙を目の前にして、期日間近のコラムに何を書こうかと考えている。

 しばらくの時間が過ぎ・・・急に一本のクスノキの事が脳裏に浮かんだ。

その容姿は、高さ20メートル、明るい褐色の樹皮に常緑の葉を茂らせ、少し左側に曲がっている。

このクスノキと私の出会いは、4年前にさかのぼる。当時、小学校に入学したばかりの娘を毎朝、近くの神社まで送っていた。その神社にクスノキはあった。

以前から人と樹木とのコミュニケーションについて興味をもっていた私は、穏やかな雰囲気のこのクスノキに惹かれ、触れてみることにした。

じっと手のひらに意識を集中していると、ドクッドクッと樹の脈動を感じる。しだいに縦に短冊状に裂けた樹皮の隙間から柔らかな温かいぬくもりのようなものが伝わってきた。

その心地よい感覚は、私の腕の内側を通って胸の中にまで広がっていき、クスノキと私との間に一体感に似たような関係が芽生えた。 

その日から会う度に、お互いの関係性は深まっていき、気がつくと私は色々な話をクスノキに聞いてもらっていた。クスノキは、いつも優しく私の話に耳を傾け、たまにうなずいてくれた。何かアドバイスをくれるわけではないが、正直な自分の気持ちを吐き出してもいいんだよと安心感を与えてくれた。

 

自分とクスノキの交流は深い喜びとなり、一生忘れられない出来事となった。この時の感覚や感情は間違いなく、今の私の森の活動の原動力となっている。

 

森林セルフケアをはじめて、ちょうど一年が経とうとしているこの秋、脳裏によぎった一本のクスノキの存在が森で楽しむことの大切さを再び、思い出させてくれたように思う。

 

明日は、久しぶりに大切な樹木に会いに行こう。



❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖

NPO法人日本森林療法協会 Facebookページに「いいね!」で最新情報をチェック!

https://www.facebook.com/TheJapaneseForestTherapySociety

❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖


このブログ記事について

このページは、事務局が2015年10月 8日 12:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「2015年度通常総会開催のご案内_2015/10/24(土)」です。

次のブログ記事は「「森林セルフケアフォーラム2015in東京へようこそ」 」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Copyright(c) NPO法人 日本森林療法協会 All Rights Reserved
Powered by Movable Type 4.26