役員コラムvol.31「森のかおりに包まれて」

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メールマガジンと連動して、NPO法人日本森林療法協会の役員がリレー形式でコラムを掲載して参ります。

第31回目は監事の原田 純子さんです。

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「森のかおりに包まれて」

 

原田 純子

 

昔から外遊びは好きだったが、特に森が好きだった訳ではない。2歳年上の姉が居て、子どもの頃に「海と山とどっちが好き?」と聞かれた。当時は毎年のように夏休みには鎌倉の腰越海岸に海水浴に出かけていたので(ちなみに私は鎌倉生まれ)、当然「海!」と答えたかったが、一瞬早く「私は絶対に海‼」と姉に先を越された。そうなると自然と「じゃあ、私は山が好き」と対抗するように答えてしまった。別に姉妹揃って海でも良かったのに...。海水浴にも出かけたが、母の職場でもある学校の山の家を利用して、軽井沢や白馬へも出かける機会も何度かあった。だから別に山が好きでも良いか、という程度だったのだ。


歳を重ね、森に興味を持つようになった。森に関する知識を集めるうちに、私は「山」が好きと言うのではなく、「森」が好きだったのだと気づく。人類は古来森に住んでおり、それがDNAに浸み込んでいるのだとさえ言われる。森にいる時に感じる安心感は、母親の胎内にいる感覚に通じるとも。


さらに月日が経ち、願い叶って現在は、両親の建てた黒姫の家に住み、木々の芳香に季節を感じられる生活になった。春には春の、夏には夏の森の香りがある。訪ねてくる人を森に案内する時には、自分も目一杯森を感じ、木々が吐き出した新鮮な空気に浸るようにして森の香りに包まれ、心落ち着く時間と体験を共有している。


黒姫の森は芳香性の植物に事欠かない。積雪量が少ないと言われる今シーズンだが、やはり森は雪に埋もれていて、ふかふかの雪のその下に、ちゃんと冬芽を準備させて春を待っている。小さな小さなクロモジの花芽も同じだ。今は冬の森の香りだが、クロモジの花が咲く頃はきっと森も華やいでいるだろう。春の森の香りに包まれ、新しい息吹を享受するのが楽しみである。


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このブログ記事について

このページは、事務局が2016年2月29日 07:57に書いたブログ記事です。

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