役員コラムvol.35「消えゆく日本の香りと里山の風景」

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メールマガジンと連動して、NPO法人日本森林療法協会の役員がリレー形式でコラムを掲載して参ります。

第35回目は理事長の牧村 好貢さんです。

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消えゆく日本の香りと里山の風景

牧村 好貢


一昨日京都で志村ふくみ展を見てきた。昨年10 月にも滋賀の美術館でも見ていたけれど何度も見たいと思った。着物が好きということもあるが、自然の色、風景を見るまなざし、日本人の心、自然との深い対話を通して紡がれている匂い立つような美しさと厳しさに心惹かれたせいだ。文化勲章をもらうにもっともふさわしい人ではないか。

また今年は、梅の香りに酔いしれることが多かった。同志社大学の新島襄が冬の厳しさにも負けず凛として咲く寒梅が好きだったことからつくられた新作能「庭上梅」を正月に見たり、三重のいなべ梅林(38ha もありおそらく日本一の桃源郷ではないか)を2 月に再訪できたり、そしていつも活動している地元での里山に咲く紅梅の老木の香りを楽しんだりと、久しぶりに桜より梅のよさを満喫した。

桜は日本人の心を表すというけれどほとんど同一の品種で香りがなく色も同じということで多様性という点では梅には到底かなわない。
いなべ梅林は新しく作られた農業公園だが、日本の農村風景にはウメノキが多いのに改めて気がついた。早春の里山を歩くのが大好きだ。さまざまないのちの芽吹きや梅や沈丁花などの草花や春の風の匂いなど。またセリや竹の子、ウド、タラノメなどの山菜のかおりと風味。京都の奥山の美山の山菜料理は庶だ。庶民には手の届かないほどの高級料理となっているが、美しい清流とほどほどに手の入った自然の贈り物だ。

野焼きやお風呂から立ち上る煙の匂い、田んぼや土の匂い、私の大好きな松落ち葉の匂い、草いきれなど美しい日本の風景の中にあった香りは、高齢化と都市化の波で消えようとしている。手が入ってこその日本のSATOYAMA がごみの
捨て場になっていたり、コンクリートなどの人工物の残骸などがいたるところで
目立つようになり、香りどころではなくなっている。

何度か書いていますが、森林療法を継続して効果を挙げていくためには美しい森と里山を残すことが先決です。志村ふくみさんの心を伝承しましょう。


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このブログ記事について

このページは、事務局が2016年3月20日 17:11に書いたブログ記事です。

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