事務局: 2011年7月アーカイブ

Fukushimaで今起きていること

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      Earth Spiral主宰 安珠

 

20113111446分、まさに今年の森林療法についての取り組みを地元の方と話している最中に東日本大震災が起きた。裏磐梯も今まで経験したことが無いぐらいの揺れだった。幸い人的被害も物的被害もなくライフラインが止まることもなかった。生活道路が寸断されたことと、ガソリンや物資不足のため家に篭る事になった。裏磐梯はまだ雪の中。一冬分の食糧と薪は蓄えがあったので、暫くの篭城生活に全く支障はなかった。

 

しかし、福島県は地震と津波の凄まじさに驚嘆する間もなく、東京電力の福島原発事故が起きた。政府やマスメディアから信頼できる情報が得られない中、ツイッターなどネットメディアにより、多くの情報を得ることが出来た。

 

原発から北西方面には飯舘村、そして福島市がある。福島市は原発より約60キロで私の実家があり弟夫婦や母が住んでいる場所だ。地震の後、数日間は自分の事よりも福島市から家族を避難させるべきかを判断するための情報収集に明け暮れた。安全という政府や東電、危険性を伝えるネットメディア、そこから客観的な情報を集める事は非常に困難だった。直感的に福島市からは避難させたほうがいいと思い、315日には家族を裏磐梯と山形に避難させた。

 

県外の友人の中には裏磐梯からも避難する事を提案してくれる人もいた。結果的に裏磐梯は原発から約95キロ。吾妻連峰が立ちはだかるためか、汚染度はそれほど高いものとはならなかった。

 

後から情報を見て分かったが、315日の午後から福島市の線量は一気に上昇し20μsvを超えていた。3月中は余震も続き、ガソリン不足のため動く事も出来なかったので、ひたすら原発と放射能の情報を集め続けたが、放射能による被害が徐々に明らかになって行き、避難区域も原発周辺30キロ圏内までに広がり、原発45キロの飯舘村、郡山市や福島市の放射線量が高いことが分かってきた。

◆裏磐梯での被災者支援

福島県は横に広い県で、天気予報は海に面した浜通り地方、中通り地方、会津地方の3つに分かれる。震災直後に津波と原発の被害にあった浜通りの人たちは、中通りの施設に数多く避難した。裏磐梯では宿泊施設が被災者の受け入れを始め、4月ぐらいから各ペンションやホテルに浜通りの浪江町と大熊町の人たちが滞在するようになった。仮設住宅が出来る7月末ぐらいまでの期間、ここに滞在することになる。

 

皆さんが裏磐梯に来た頃は、まだ雪もある時期。外を散歩していると浪江町の方々に出会う。挨拶をすると話しかけられるので、世間話をする。同じ浪江町でも浜と内陸では状況が違う。浜に近い人たちは家も流された。家族を失った人もいるだろう。「全部流されちまった。漁港があって魚もたくさん採れたのに、原発のせいで何もかもパーだ」という。内陸に家がある人たちは「泥棒が入ってるとニュースで聞くから心配だ」という。最初は私達にどんな支援ができるのか、押し付けにならないように、まずは話を聞くことから始めた。

 

5月に入ると裏磐梯観光協会が主導で「被災者支援企画」の募集を始めた。ゴールデンウィークぐらいから様々な企画が並べられた。お花見、バードウォッチング、お掃除ボランティア、カゴや草履づくり、卓球やバドミントン、大正琴などの企画が出てきた。私は森歩きとマッサージを提供した。東京から友人がヒーリングのボランティアチームを連れて来た時もあった。慣れない場所への戸惑いがあるが、部屋に篭っていても余計なことを考えてしまうので、いろいろなイベントがあって外出できるのは、良い気分転換になったようだ。5月の半ばには、地域の人たちで被災者向けに音楽を中心としてたイベントも行った。そこで私はマッサージブースを出し、短時間で着衣で行うボディワークを提供した。休むまもなく希望者が現れ好評だった。

 

今、原稿を書いている6月時点では、裏磐梯での暮らしにも慣れてきて、現実的に先のことを考える段階にあるようだ。しかし、まだ、国や東京電力からの補償も決まらず、順次、原発付近の家に一時帰宅する予定もあったり、仮設住宅もいつの移動になるかも流動的な状態が続いている。そんな中、農作業を希望する人たちがいるという話を聞き、地元の有志で休耕地を借りて被災者の方とマッチングすることも始めてみた。

 

プロの農家の方もいれば、家庭菜園をやっていたという方もいる。みなさん一様に、仮設に移動の時期が分からないので収穫までこぎつけられるかも分からないが、身体を動かしたり土いじりができたらという。そして、収穫物はお世話になった地元の人に食べてもらえればという方もいる。避難者の皆さんは「自分達は犠牲者で施してもらう側」というのではなく自分達も何かできる事が無いかという思いがあり、滞在先のペンションの仕事を積極的に手伝う姿も見られる。

 

 裏磐梯が位置する北塩原村は約3000人の村。そこに1000人近くの人たちが避難してきた。一時的に新しい住民が増えたという感覚。初期段階では特別な癒しプログラムを設けるよりは、住民同士のコミュニケーションが円滑になるような仕掛けをし、この場に慣れて安心感を持ってもらうことが重要と感じた。うちの隣にも浪江町の避難者が3世帯入っているが、外で立ち話をするだけでも「地元の人と話が出来てよかった」と言っていた。被災から3ヶ月経とうとしている今は、おそらく将来への不安や疲れが新たに出てくる時期なので、気軽にマッサージの施術が受けられる場をつくる予定だ。突然の津波と原発事故により暮らしが破壊されてしまった悲しみは計り知れないが、刻々と変化する被災者の方達の状況に寄り添いながら、できる事を提供していきたいと思っている。

◆子供の健康と放射能問題

4月のはじめには福島県内の学校は放射能汚染の調査もなく新学期がスタートした。子供たちへの影響を心配した父兄たちが独自で放射能測定を始め、側溝に100μsv/hを越える場所が見つかるなど、非常に高い線量が点在していることが明らかになった。

 

それから、文部科学省や県が全校調査を行ない年間20msv以下であれば、普通に学校活動を行って問題ないという見解を示した。しかし、チェルノブイリ事故では年間5msv以上の地域は居住禁止区域であり、日本でも3ヶ月で1.3msvを越える地域は放射線管理区域であることは法律で定められている。医学的知見では、放射能の影響は年間100msv以上にならなければ確定的な症状が現れないという理由で、国は子供たちが通う学校の安全基準を年間20msvと決めた。それに対して国内外から「高すぎるのでは」という疑問の声が上がっているが、国の決定が子供たちの避難を進めることが出来ない状況を作り上げている。

 

放射能の影響は、「癌になる確率」で安全か危険かという話ばかり流布しているが、癌のみならず様々な症状や疾患が現れているという報告もある。また、花粉症やアトピーなどの増加も1986年のチェルノブイリ事故により日本に飛散してきた放射能の影響があるのではという話もある。グレーゾーンであれば、予防原則的に国民の健康を重視して対応策をとるべきが、多くの住民を移住させることに対する経済的・社会的事情を考慮した政治的判断で安全基準が設定されている。そして、住民を安心させるために被曝医療の専門家やマスメディアなどを使って、今の放射線量の安全性を県民に流している。

 

放射能の影響は、細胞分裂の盛んな子供たちに一番影響が出るもの。危機管理が出来ない無能な政府や自治体に業を煮やした父兄達は、今、子供たちだけでも安全な場所に避難させたいという思いで安全基準20msvの撤回を要請し、校庭や生活場所を除染することを求めて闘っている。しかし、政府が安心プロパガンダを展開しているために、政府を信じる人たちと、独自の情報により放射能の危険性を訴える人たちの間での断絶が起こり、地域コミュニティや家族の関係性の崩壊に繋がるという事態も起きている。

 

裏磐梯に住む自分ができる事としては、子供たちが危険に晒されている福島市や郡山市といった中通りの人たちに対するサポートとして、ツイッターやブログなどで広く状況を知ってもらうことや、子供を守る活動をしている父兄達のグループのために寄付金を集めることなどで協力している。また、福島の状況を知りたい、何か自分に出来る事を考えたいという方達と震災後に感じていることをシェアする対話の場を設けている。そうした場を設ける時には自然の中を歩き、裏磐梯の自然とチューニングし、日常生活の意識から解放する時間を持つことは、参加者同士の深い対話を促す良い準備の時間となる。

◆311以降の世界をどう生きるか?~これからの取り組み

 裏磐梯は線量がそれほど高くない地域だが、チェルノブイリと比較すればおそらく任意移住区域に入る。一時的な訪問は問題ないとしても、居住するということは空間の放射線からの外部被曝、そして呼吸や食物からの内部被曝を継続的に受けることになり、何らかの防護策を講じる必要があるレベルと考えている。

 

 だから、自分達のためには、免疫力や排泄力を高めるための方法や土壌等の除染方法などの情報を集めながら、出来るだけ環境も身体も浄化していく事を心がける必要がある。そこで、自分達のためにも、福島県の汚染地帯に居住しなければいけない人たちのためにも、心と体、そして魂レベルのケアなどの取り組みや、現実的な浄化や除染方法の勉強会や情報発信が出来ればと考えている。

 

震災後1ヶ月余りの422日に、宮城県の名取市に行く機会があり、津波の後の凄まじい現場を見た。しかし、そこに生きる人々は、次に向けて動き出そうという気力を感じ、原発事故が現在進行形で、どこに進んでいくべきかを見出せない福島とのギャップ、そして、福島が取り残されている感覚を強く感じた。原子力や化石燃料に頼らない持続可能な暮らしに移行するための取り組みは、震災以前から行っているが、原発事故により多くの福島県民が希望を失いつつある今、この経験を超えて、いかなる未来を創っていくのかを考え、希望を見出す必要性を感じた。そこで5月から「持続可能な福島の未来を考える」対話の場を定期的にスタートした。

 

自然界の恵みがなければ生きられない人間が、利権や経済のために、その命の源である自然を自ら汚染し続けている。今、人間は地球上でいかに生きるべきなのか?そして生きる価値があるのかが問われていると思う。コンクリートやアスファルトに閉ざされた場所を出て、森の中で自然の声や自分の内側の声を聞く時間を持つことが、癒しと生きるエネルギーを与えてくれると同時に、地球に生きる人間としての意識を取り戻す一助になるのではないかと考える。

「トランジションうつくしま合宿~311以降をどう生きるか」を定期開催。

福島の現状を知り、自分の生き方を考えたい方、福島の復興をサポートしたい方などご参加ください。

詳細はhttp://www.earthspiral.jp

東日本大震災復興支援企画

仙台・台原森林公園での森林セルフケア体験会と復興支援ボランティア、

または被災地エンパワメント対話<ダイアローグ>

 

今年の森林療法フォーラムに合わせて、東日本大震災復興支援企画を行なうことに致しました。

 

 午前は、仙台市の中心から程近い位置にありながら、素晴らしい森林が維持されている「台原(だいのはら)森林公園」において森林セルフケア体験会を行ない、

午後は復興支援のボランティアを予定しています。

 当日の状況によってボランティアができない場合は

「被災地エンパワメント」をテーマに対話<ダイアローグ>を行ないます。

 

 仙台周辺の方はどうぞ、森林で復興への力を充電していただきたいと思いますし、復興支援に関わりたいとお考えの被災地以外の地域の方には、秋の仙台の森林でのセルフケア体験をしながら、現地を訪れての経済支援にもなりますので、ぜひ奮ってご参加下さい。

 

(協力)HERB AND CRAFT

    NPO法人日ホリスティック医学協会仙台事務局

最少催行人数に満たなかったため、中止となりました。

最小催行人数に満たなかったため、中止となりました。

 3/20-21で、森林セルフケア体験会in和歌山県高野山を実施しました。

 東日本大震災から1週間と、まだまだ落ち着かない時期でしたが、大阪から2名、徳島から1名、神奈川から1名、地元の高野山から1名、合計5名の方に参加していただきました。

 

当日はあいにくの雨模様となりましたが、1日目は午後から宿坊近くのコウヤマキ群落を歩き、途中で木に寄り掛かったり、シートをひいて寝転んだりして、じっくりと森を味わいました。日本のパワースポット的な場所はどこもコケがすごいですね。フワフワのコケをみんなで楽しみました。

また、コウヤマキは針葉樹なのですが、スギやヒノキと比べると、とても明るい、さわやかな森でした。

 

16時には宿坊に戻り、炬燵を囲んで語り合い。ワールドカフェ方式を参考にして、話をする人はコウヤマキのマキボックリを手にとってお話します。マツボックリより少し大きめでやわらかい手触りです。

 

語り合いのテーマは、まずは「今日のウォーキングで癒されたと感じたこと」。寝転んだ景色、フワフワのコケ、フワフワの足元など、それぞれの視点で様々な意見が出されました。次に「自分にとってのセルフケアとは?」。お酒を飲む、走る、大きな木をみるなどいろいろ出ましたが、「心が動く時」というところになんとなく落ち着きました。最後に「森の良さを伝えるとは?」。自分が感動すること、その感動をとりあえず言葉にすること、相手の感動を受け止めること・・・。自分が感じたことを語り、人が感じたことを聞くなかで、一人ひとりの中の森林セルフケアをもう一度再発見できたのではないかと思います。

 

2日目は、弘法大師廟を通るセラピーロードを高野山セラピーガイドの西田さんに案内していただきました。西田さんは、金剛峯寺山林部というお寺の森を管理する林業家なので、セラピー基地をとるときには自分でセラピーロードを作ったそうです。弘法大師廟までの道のりは、大きな杉の木やフワフワのコケがまたまたたくさんお出迎え。途中の苗畑に建てられた囲炉裏のある小屋でセラピー弁当と薬草茶をいただきました。その後、一本杉という大きな木に会いに行き、遠い昔からのエネルギーを感じてきました。昼過ぎに解散した後は、各自ごま豆腐を買ったり、金剛峯寺にお参りに行ったりして過ごしました。

 

今回、久しぶりの宿泊プログラムでしたが、森林セルフケアの可能性を感じることができました。ご協力いただきました高野「めざめの森づくり」実行委員会の皆さま、現地でガイドやフォローをしていただいた会員さん、ありがとうございました。

6/5、午前の支援研修会に続いて午後から事業計画ワークショップを行いました。

このワークショップは、会員の方・また当協会の活動に関心をお持ちの皆さんと一緒に来年度(20118/120127/31)の事業を話し合い、ここで出た案を理事会で検討し、事業計画案としてまとめ、総会に提案します。

 

今回はいろいろな方面の方々にお集まりいただき事業計画を考えていきました。社会課題に対し、それぞれが段階的に役割分担して連携できそうなつながりで、とても偶然集まったメンバーだとは思えませんでした。どのような事業を提案していただいたのか、今後どのように動いていくか、詳細は決定してから公開いたしますが、概要は以下のとおりです。

 

ご提案いただいた事業

     心理カウンセラーの方と協力し、WHO認証のセーフコミュニティー(事故やけがは、偶然の結果ではなく、予防できるという理念の下、地域住民と行政等が協働して「地域の誰もがいつまでも健康で幸せに暮らせるまち」を創ろうという取組み)を目指す自治体の事業に森林セルフケアの考え方を導入する

 

     株式会社としてうつ病社会復帰を支援している企業とプログラムに森林セルフケア導入の可能性を検討する

 

     「もりごはん」と森林セルフケア体験会のコラボレーション企画を検討する

 

     フェイスブックなどを活用した協会広報の強化を会員さんと検討していく

 

理事会で議論した結果、各提案に対して担当者を決定しました。具体的な事業として展開できるようこれから検討をしていきます。

 

これからも協会ではこのような事業計画を検討するワークショップを開催していきます。森林セルフケアを活用してお互いの発展を期待できるような事業を展開していけるようなアイデアを次回ワークショップに向けて随時募集しております。皆様のご協力をお願い致します。

6/12、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターにて、森林セルフケア支援研修会が行なわれました。

 

この研修会について少し説明いたします。

この研修会は森林で自然に無理なく自分自身をケアする方法を伝えるための研修会です(森を案内するガイドのための内容ではありません)。事前に課題を準備していただき、それをもとにディスカッションを行い、自然の中で自分自身をケアする方法を自分なりにどのように伝えていくことが効果的であるかをスタッフと共に検討します。そして参加者の持つ森林セルフケアへの思いや個別性を考慮したうえで具体的なメニューを作成することがこの研修会の狙いです。

 

今回は1名の会員様が参加いたしました。

支援研修にお申し込みの方への課題として以下の内容について考えてきていただきます。

①対象

         人数(1人だけ、5人くらい、10人前後など)

         他者との関係(家族、友人など)

         他者のニーズ(生活習慣病予防対策、ストレス対策など)

         広報手段(声かけ、ブログ、チラシなど)

 

②フィールド

         地域(○○県○○市など)

         フィールドの名前(「○○公園」、「○○の森」など)

         アクセスの特徴(近所の公園、郊外の森林公園、山奥の森林など)

         森林の特徴(雑木林、鎮守の森、原生林など)

 

③メニューとタイムスケジュール

いろいろとお話を進めていく中でタイトルをつけて広報をした方が良いのではというアイデアが生まれました。

 

今回参加した方のタイトルはずばり「森に行って元気になろう!」です。

今回寄稿いただいていますので少し詳しいお話はそちらを参照してください。もう一つ何かあったときのためにレクリエーション保険など紹介があるといいなという提案も頂きました。身近な森とはいえ安心して自然の中で心身のケアをする為には一つ大切な要素であります。そちらについては検討事項とさせていただきたいと思います。

 

④予算

自身が活動していく中で、収支もふまえての持続可能な活動として具体的に考えていただきます。

 

今回は理事4名に参加者1名というプレッシャーのかかる状況ではありましたが僕らにとって有意義な研修会になりました。ありがとうございます。

 

今後も定期的に森林セルフケア支援研修会を行なっていきます。「森の癒し案内人」として森林セルフケアを広めていく上でこれからも内容を充実させていけるよう努力して参ります。たくさんの「森の癒し案内人」が生まれ、森林セルフケアを広く伝えていただく為のお手伝いをこれからも続けていきます。

 

※この研修は森林セルフケア体験会1回+森林セルフケア講座(室内編+実地編)受講者を対象としています。そして、森林セルフケア体験会1回+森林セルフケア講座(室内編+実地編)+森林セルフケア支援研修に参加し、申請した方には「森の癒し案内人」を認定しています。

5月には台風なんか来ないという思い込みがあり、天気予報もあまり当てにしていなかったのだが、しっかり台風さなかの実施となってしまった。

 

今回は沖縄、広島、岡山、東京、名古屋など遠方の人が約半数で帰宅困難者がでないかどうかとても心配したのだが、皆さん、日程の入れ替えに快く応じてくださり、とてもありがたかった。

 

 遠方から来られただけあって、熱心でかつ豊かな感性をもたれた人が多かった。天候が悪いなか140haの公園が貸し切り状態となり、公園を管理されている池口様の全面的協力もあり、ゆっくり、のんびり落ち着いた雰囲気の森を味わうことが出来、参加者の感想もよかった。

 

雨の日のプログラムも何度かやっているが、今回はワールドカフェで新たなアイデアが出てきた。柔らかな頭の持ち主が何人もいて、雨音、新鮮な緑、しっとりした空気感を味わえたのは当然ながら、雨の中を裸足で歩き、土や芝の感触を味わう、雨の中で座ったり寝転んだりも良いのではないかという大胆な意見も出たのには少し驚いた。ストレスからの解放やこの季節のもやもや感を発散させるという意味でよさそうにも思ったが、今回のような参加者であれば出来たのかもしれない。この公園にはトイレがいたるところにあり、足湯を楽しむことも出来るので、面白いかもしれない。普段は天気のいい時にしか公園に行こうと思わなかったりするのが、仲間がいると行けたり、裸足で歩けたり、ヤマナメクジ(体長7cmほど)に触れたり、とセルフケアといってもグループでやる意味は大きいのかも。もちろん、多くの人は20分ほどの雨中でのセルフケアもとても心に残ったようだ。

 

 今回の万博公園内の自然文化園はパビリオンを壊したあとの瓦礫の上に造られた再生された森なのだが、見事に育ち生物多様性も豊かなものだった。照葉樹林の樹冠の中を歩く(キャノピーウォーク)もほとんどの参加者には初体験だろうし、森を俯瞰するなど今までに無い森林体験が出来たし、オオタカの巣を見たり、モリアオガエルの泡のような卵を見るなど都会では味わえない驚きの発見は参加者にも印象深かったようだ。

 適度な勾配のある土の道があり、その脇にはビオト-プやせせらぎがあり、森林散策で五感を開くメニューには事欠かないほどよい森だった。身近な森に感謝。

 また、室内での講座も窓からは緑が見えたり、休憩時間には生き物の標本だけでなく、生きているモリアオガエルやカワニナや淡水魚がいたり、またさまざまな森の素材で出来た展示物があり、飽きることのない時間だったのではないか。

 

 講座を終えた後、近くの森で早速にご主人を連れてセルフケアをされた方からお礼のメールをいただいたが、森林療法でなく森林セルフケアはより身近に感じてもらえ

たようだった。

424、東京都東村山市にある八国山緑地(通称トトロの森)にて、森林セルフケア講座実地編が行なわれました。数日前まで雨の予報、昨日はあたしのような天気だったのが嘘のよう、すっきり空は晴れ渡っていました。関東近郊、遠くは長野から足を運んでいただき総勢9名の方にご参加頂きました。八国山から徒歩約10分の多摩湖ふれあいセンター会議室に10時集合。自己紹介と心理療法体験ワークシートを記入していただき早速森に出かけます。

 

午前中のメニューは

     五感を開く体験

     腹式呼吸法・樹林気功の体験

     運動療法的な体験

 

12時過ぎにはふれあいセンターに戻り昼食を取りました。

 

午後のプログラムは

     自然観察的な体験

     心理療法的な体験

     ひとりですごす体験

 

そして全員でワールドカフェを行い意見交換。2ラウンド行ないました。

 

テーマその①

「東京の里山を体験して感じたこと」

     公園と違い人の手と自然の両方から作られていることを知った。

     いろいろな木の混ざり具合がとても気に入った。

     昔の人の生活をかんじられた

     たくさんの分かれ道が合ってわくわくした。

     起伏があって楽しい。

     見ようと意識することでいろいろなものが見えてくる。

     里山について書いてある案内板などから昔の方の知恵を感じた

     地球とつながるイメージ、自然のリズムを感じた

   

20分で1ラウンド終了。メンバーを半分入れ替えます。第2ラウンドのテーマは

「今日体験した中で自分に合っていると思ったメニューとその応用など」

     その時の自分の心境によってやってみたいものが違うと思う

     動物についてもっと知りたい

     もっともっとどこまでも走ってみたい

     すべてではなく自分にあっているものだけでよいというところで気が楽

     昼食を作る

     絵を描いて気持ちを表現する

     踊っちゃう

     声の響きや楽器

 

最後の感想では

     震災から気がずっとめいっていたけど、今日を通じて前を向いて自分のやれることをしっかりやろうと思えた

     振り返りを行うことで皆さんの意見が聞けてよかった。

     青空の下、自然の中で話し合いなどのイベントを行なってみたい

     一人で、好きに過ごしていいという時間がとても貴重なものとなった。

     ずっと続いていた咳が止まった。心と体の風通しが良くなった感じがする

     少し足を運ぶことでこのような自然が残されていることを知れてよかった。

・こういった場所でゆっくりと滋賀時間が自分の退避場所になる感覚。こういう時間は大切だと思う

 

震災の影響がありながらも多くの人にご参加いただけたことを感謝いたします。一通り体験していただいたのですが、今後は一つ一つの発展した形のイベントというのを求められていると感じました。少しずつですが皆様の意見を反映させながらプログラムの充実を図っていきたいと思います。今回も皆様ありがとうございました。

理事会便り 2011年6月5日

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 201165日、事業計画ワークショップの後にオリンピック記念青少年総合センターで理事会を開催しました。3月11日の東日本大震災以降初めての理事会であり、私たちにできることはあるのか、私たちの使命とは何かを真剣に考え、話し合いました。その中で、私たちが顧客であると考えていた「森に行って健康になろうとする人」の本質には「より良い人生を送りたい」「もっと自分らしく生きたい」という意識があることに気がつきました。そして、「すべての人のより良く生きる力を解き放つこと=エンパワメントを森とのつながりの中で実現していくことが私たちのミッション、社会的使命なのではないか・・・」というところにたどりつました。

 

●森林セルフケア体験会について

 森林セルフケア体験会は、より良く生きる力を森の中で解き放つ第一歩であり、今後は回数を増やしていきたいと思います。理事のマンパワーが足りない時は、「森の癒し案内人」の認定を受けている方にサポートをお願いすることも検討していきます。また、私達にできることとして、森林セルフケア体験会を通して被災地の力を引き出していくお手伝いをできればと考えています。

 

●森林セルフケア講座について

より良く生きる力を解き放つ第二歩目として、森林セルフケア講座が位置づけられます。今後も東京、大阪、名古屋を中心に開催しますので、お時間のある方はいらしてみてください。森林セルフケアという概念についての理解が深まると思います。

 

●森林セルフケア支援研修について

 この研修をとおして、森林セルフケアの可能性を一緒に考える仲間をつくりたいと考えています。

 「森の癒し案内人」の認定を受けた方の活動指針もきちんと決めていくことになりました。

 

森林療法フォーラム2011について

 今年は、例年の会員発表に代えて、「被災地エンパワメント×森林セルフケア」というテーマでパネルディスカッションを行うことにしました。パネラーには実際に被災地で活動している方をお招きし、パネルの後にはワールドカフェ方式という手法を用いて全員で対話をしてみましょう。自らのエンパワメントに気づきが得られるかもしれません。次の日には被災地支援として、仙台での森林セルフケア体験会を企画しています。

 

●シンポジウム開催について

 私たちの考えを発信する場としてシンポジウムを企画します。2012年1月28日には、植物療法ネットワークシンポジウムに共催し、次の日の1月29日には大阪でシンポジウムを開催予定です。シンポジウムをとおして、私たちのミッション、社会的使命をよりいっそう具体化できるのでないかと考えます。

 

●事業計画ワークショップについて

森林セルフケアは、様々な分野との連携が可能です。来年度は、2012年6/17午後に開催しますので、お互いの発展を期待できる事業アイデアを随時募集します。

 

緑が、水が、木漏れ日が・・・癒しの空間で暑い夏は涼みませんか?

森林療法+気功+森カフェのコラボ

森林セルフケア体験会in神楽岡公園

主催:NPO法人緑の探検隊http://genki365.net/gnka07/mypage/index.php?gid=G0000051

共済:NPO法人森林療法協会

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